藤井聡太にまつわる4つの誤解!将棋わからない人向けに解説!

藤井聡太聡太四段が29連勝で連勝記録を樹立した。

「若いのに強い」くらいの認識の人向けに、過去に強さの秘訣と人気の秘訣を記事にしたのでご参照願いたい。


強さの秘訣

http://otoku20s.hatenablog.com/entry/2017/06/10/141413


人気の秘訣

http://otoku20s.hatenablog.com/entry/2017/06/21/180754




今回の記事では、藤井四段に関する様々な誤解があるので、将棋を知らない人向けにアマ有段の私が解説する。



1.29連勝とか最強じゃん!!←まだ最強じゃないよ


29連勝とかプロ入り負けなしとか言われると「将棋のトップが羽生から藤井に替わり、一番強いのが藤井だ」という誤解がある。

確かに実力的にもかなり上位ですが、最強かどうかはタイトル取ってから議論したいですね。

将棋には主要タイトルが8つあり(羽生7冠フィーバーの時は7つだったが、最近8つに増えた)、そこで1つチャンピオンになれば、テッペン取ったので最強って言いだして良いと思います。

近年だと佐藤天彦も最強議論に加わったが、こっちもタイトル取ってからなので合わせると良いでしょう。



2.14歳が最強とか才能の世界かよ!←努力の世界だよ


藤井も生まれた時から強いわけじゃない。赤子のうちは同じ赤子でしょう。

藤井は3歳からの立体パズル(ウチにもある)や詰将棋で思考力を鍛えた努力があり、高い精度の読みの力がハッキリと現在の戦績に現れている。

また、簡単に将棋という競技で必要な能力をまとめると


序盤→研究量

中盤→構想力や判断力、読みの精度など複合的要素

終盤→読みの精度


が大まかな物だ。

この中で、「努力よりやっぱ才能っすよ!」というものはない。

そもそも才能だけでここまで活躍できることはまず無い。才能だけの世界だと誤解せず、「年齢に見合わないほど相当の努力を積み重ねた」と判断すべきだ。



3.14歳でこれだけスゴイとピークなんじゃないの?←まだ強くなるぞ!


一般論を言うと、棋士のピークは25〜40歳と言われている。「まだ藤井はピークでない」とこれだけでも言えるが、もう1つ根拠がある。

澤田、増田と強敵相手の時は、中盤に差をつけられてしまったが終盤力で逆転という展開だった。

序盤力は研究で、終盤力は詰将棋で、そして中盤力は強い相手と指すと付く。これから藤井は勝ち進み、強い相手とどんどん当たるようになる。つまり中盤力が伸びる。強敵相手にも今以上に隙なく渡り合えるようになり、今後の成長が楽しみだ。



4.おまけ。「77歳の爺さんが、14歳のガキに『どうもすいません』ってあり得ないだろ。ルールを変えなきゃダメ。勝っても若者なんだから『戦わせていただきまして、ありがとうございました』って若いヤツが言わなきゃ」


タレント?か誰だか知らんけど、何年も生きてた割に将棋を知らない大竹まこナントカさんのコメントがこれ。藤井が最高齢棋士加藤一二三に勝ったとき(初戦)のことを言ってるみたいです。

それに対して事実を言うと

①負けて「どうもすいません」なんて言わない

要は「年寄りを敬え!」だろうけど、対局している以上は現役棋士。その相手を年寄り扱いだなんて、そっちの方が失礼にも程がある

③藤井は加藤を尊敬していて、引退時にも敬意あふれるコメント(将棋ファンからすると感涙モノ)を出している。取材不足のコメントをテレビでするな


の3つで完全論破ファイナルアンサー。これ以上言うことはありません。



以上4つが、藤井聡太に関する誤解と解説だ。

将棋はニュースだけだとよくわからないし、もっとわかると楽しい世界がある。その理解の一助になれば幸いだ。